クーラー遺伝子があるとカプサイシン摂取で体温が下がる

カプサイシンとクーラー遺伝子(TRPV1)の関係は、マウスにカプサイシンを経口投与するという実験の末、確認されました。
マウスは辛い思いをしたでしょうが、そのお陰でカプサイシンはクーラー遺伝子のスイッチを入れる因子になることが判明しました。
上の図(上段)では、健康な野生型のマウスの場合、カプサイシンを投与されると尻尾の部分で放熱がはじまり、時間と共に体温が冷やされていく様子が示されています。
一方、クーラー遺伝子を破壊された変異マウスは、カプサイシンを投与されても尻尾での放熱が起こらず(下段には尻尾が写ってない)、体温は高いままです。