曇りを防ぐ2つのアプローチ
この仕組みが分かれば、曇りを止める方法は、基本的に2つのアプローチしかありません。
1つは、マスクと顔の隙間から息が漏れ出るのを防ぐこと。
もう1つは、レンズ自体が曇らないように工夫することです。
息の漏れを防ぐ3つの方法
最初のアプローチの場合、方法は主に3つあります。
1つ目は、マスクのヒモを交差させて耳にかける方法で、マスクと顔の隙間がなくなるよう調節します。マスクのサイズが大きい場合は、この方法が有効でしょう。

2つ目は、ティッシュやペーパータオルを折り込んだものを隙間に挟む方法です。これにより、息に含まれる水蒸気が吸収されて曇りは起きません。
3つ目は、フェイステープを使って固定し、マスクと顔の隙間をなくす方法です。これは医療従事者がよく使う方法で、息が漏れるのを完全に防ぎます。
レンズに細工をする方法
では、もう1つのアプローチを見てみましょう。
こちらは多くの一般家庭にある「石けん」や「シェービングクリーム」を使います。
石けんの場合、軽く水で濡らしたレンズに石けんの泡を薄くコーティングします。余分な泡は取り除きましょう。これを自然乾燥させるか、ティッシュなどを使ってレンズを優しくふき、乾燥させます。
シェービングクリームでもやり方はほぼ同じです。レンズにクリームを薄く塗って、布巾などで軽く拭き取りましょう。
すると、レンズ表面に薄い層ができて、これが水蒸気による曇りを防ぐのです。
今では、メガネが曇りにくいマスクや曇り防止スプレー、曇らないメガネレンズなども普通に市販されていますが、いかんせんお金がかかりますし、わざわざ買うのは面倒です。
そんな時に、今回紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。
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