部分日食が起こる仕組み
「太陽が欠けて見える」部分日食ですが、この不思議な現象が起こるのはなぜでしょうか?部分日食が起こる仕組みを考えてみましょう。
部分日食とは日食の一種であり、それは太陽と月、地球が一直線に並ぶことによって生じます。
その時地球からは、月に隠れて太陽が見えなくなります。完全に太陽が隠れてしまう場合を「皆既日食」と呼び、部分的に太陽が隠れてしまう場合を「部分日食」と呼びます。
皆既日食が見られる場所は非常に限られているのですが、部分日食が見られる範囲は比較的広いため、今回は日本全国で楽しめるようです。
ちなみに、月の公転軌道は楕円型なので、月と地球の距離は遠くなったり近くなったりします。
同じ日食条件の中でも月が地球から遠い場合は、リング状に輝く「金環日食」が観測できるでしょう。
さて、これら日食が珍しいのはなぜでしょうか?
その理由は地球と月の公転軌道の違いにあります。月の公転軌道は地球の公転軌道からは約5°傾いているため、3つが一直線になることは滅多にありません。
加えて、丁度一直線になった時に日食を観測できる範囲は限られており、見える範囲は地球の自転に左右されます。そのため、3つが一直線になったとしても自分たちが住んでいる場所で日食が見られるとは限らないのです。
非常に珍しい部分日食は今週末の夕方しか見られません。各地域でも見え方が異なりますので、是非日食グラスを準備しておき、「自分だけの部分日食」を観測しましょう。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/62047
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