臓器の寿命は様々
トルコ人女性の移植結果は、体内のいくつかの臓器が私たちの年齢よりも長寿であることを示しています。
もちろん、ある臓器は長生きしますが、別の臓器は実年齢よりも速く老化してしまいます。臓器によって消耗のスピードが異なるので寿命もまた違ってくるのです。
例えば一般的には、古い臓器の移植は成功率が低い傾向にあります。しかし臓器の種類によっては差があり、一部の臓器は高齢でも持ちこたえます。
ドナーが40歳を過ぎると、心臓とすい臓の移植成功率は悪化しますが、肺の場合は、ドナーが65歳を超えるまで年齢に関する相違が見られないのです。
さらに角膜は「すべての臓器の中で最も耐性がある」と言われており、ドナーの年齢による影響はほとんどありません。
このように移植への影響という観点でも、臓器には個々の寿命があるように思えます。