可視光で眼の細胞を充電する
鍵となったのは、近年復旧し始めた、電磁波式のワイヤレス充電です。
電磁波式の充電器は、充電器から発した電磁波を、本体のアンテナで吸収し、電力に変換する方式をとります。
一方、興味深いことに、ミトコンドリアは波長650~1000nmの電磁波を吸収することが知られていました。
波長650~1000nmの電磁波は可視光に分類された「赤い光」に該当する部分です。
そのためシンマー氏は、赤い光を使ってミトコンドリア内部の分子を「充電」することができないか? と考えました。
しかし、どうやって赤い光を網膜に届けるのかという問題が発生したのです。