市販のLEDを赤い光にセット
シンマー氏が考えた方法は極めてシンプルでした。
市販のLEDを赤色にセットし、目に向けて照射したのです。
市販のLEDの赤は波長660nm前後を多く照射するため、赤い光の光源として最適だったのです。
実験は最初に動物(マウス・マルハナバチ・ショウジョウバエ)に対して行われ、続いて28才から72才の人間のボランティアに対して行われました。
結果、赤い光は動物の視覚を改善したほか、40才以上の人間のコントラスト感度(錐体細胞の色を検出する機能)と、暗い場所での光の感度(桿体細胞の機能)を大きく改善することがわかりました。
この結果は、赤い光のエネルギーがミトコンドリアに吸収され(一種の電磁波による充電が行われ)、内部の分子が活性化することで、最終的に視覚を維持するエネルギー(ATP)に変換されたことを示唆します。