赤い光で眼を「ワイヤレス充電」すれば視力が回復すると判明! 老化による視力低下は治せる時代になる
赤い光で眼を「ワイヤレス充電」すれば視力が回復すると判明! 老化による視力低下は治せる時代になる / ワイヤレス充電器の原理を利用して可視光の赤(670nm前後)を網膜のミトコンドリアに吸収させることで内部分子を活性化させる/Credit:(右)depositphotos.(左)depositphotos
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赤い光で眼を「ワイヤレス充電」すれば視力が回復すると判明! 老化による視力低下は治せる時代になる (3/4)

2020.06.30 Tuesday

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市販のLEDを赤い光にセット

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市販のLEDを赤にセットして目にあびせることで、網膜のミトコンドリアにエネルギーを与える。/Credit:UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)

シンマー氏が考えた方法は極めてシンプルでした。

市販のLEDを赤色にセットし、目に向けて照射したのです。

市販のLEDの赤は波長660nm前後を多く照射するため、赤い光の光源として最適だったのです。

実験は最初に動物(マウス・マルハナバチ・ショウジョウバエ)に対して行われ、続いて28才から72才の人間のボランティアに対して行われました。

結果、赤い光は動物の視覚を改善したほか、40才以上の人間のコントラスト感度(錐体細胞の色を検出する機能)と、暗い場所での光の感度(桿体細胞の機能)を大きく改善することがわかりました。

この結果は、赤い光のエネルギーがミトコンドリアに吸収され(一種の電磁波による充電が行われ)、内部の分子が活性化することで、最終的に視覚を維持するエネルギー(ATP)に変換されたことを示唆します。

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