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ダイヤモンドより硬い炭素結晶「ペンタダイヤモンド」の存在が予言される!  (3/3)

2020.07.03 Friday

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合成ダイモンドでダイヤモンドは安くなる?

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ただのダイヤモンド。今回のペンタダイヤモンドがどんな見た目になるかは不明。/Credit:Wikipedia

ペンタダイヤモンドがどんな見た目になるのかわかりませんが、規則的な結晶は美しい見た目になるかもしれません。

ダイヤモンドは金のように希少な物質のために価値が高いわけではなく、供給側が非常に厳格に市場流通量を制限することで値崩れしないように価値を保っています。

合成できるダイヤモンドは現在はかなり研究が進み、工業用のダイヤモンドには合成ダイヤモンドも多く利用されるようになっています。

しかし、宝飾品としてのダイヤモンドは、合成より天然ダイヤモンドがいい! という人が多いので結局あまり価格に影響を与えていません。

工業加工に興味のない人は新しいダイヤモンドの登場で、ダイヤが安く買えるかも、と期待する人もいるかもしれませんが、宝飾品にはあまり関係のないお話なので注意しましょう。

ペンタダイヤモンドは軽く強靭で、高硬度材料の応用として工業用に非常に高い価値をもったダイヤモンドです。

さらに研究の中でペンタダイヤモンドは、圧電材料(圧力を加えると電圧が発生する材料)として応用できること、物質中を伝わる音速が既存の物質の中で最速クラスになることも明らかにされています。

現在はまだ予言の段階ですが、合成される日が楽しみな高性能材料ですね。

この論文は筑波大学の研究チームより発表され、米国物理学会が発行する科学雑誌『Physical Review Letters』に6月30日付けで掲載されています。

また、この論文は特に重要な成果を報告する論文として、同誌の「Editors’Suggestion(編集者推薦論文)」に選ばれています。

Pentadiamond:A Hard Carbon Allotrope of a Pentagonal Network of sp2 and sp3 C Atoms
https://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.125.016001
【編集注 2020.07.03 20:20】
記事内容に一部誤りがあったため、修正して再送しております。https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/61433
ナゾロジーは皆さんの身近にある”素朴な疑問”を解決する科学情報メディアです。
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