農研機構統合データベースの稼働
現在農研では、紫峰と農研機構統合データベース「NARO Linked DB」が導入されています。
NARO Linked DBとは、データ容量3ペタバイト(300万ギガバイト)の大規模なデータベースのことです。ここには、農研機構内に存在する個々の研究センターの各種研究データが集約されています。
病害虫・気象・遺伝資源・ゲノム情報などの様々な研究データが共有されており、これにより農研内での分野横断的な研究が進展するでしょう。
また、NARO Linked DBにある大量の画像データを紫峰で処理することで、これまでの解析・研究も大幅に加速すると考えられます。
例えば、1ヘクタールのジャガイモ畑の画像からウィルス病発病株を検出するにはこれまで200時間かかっていました。(ちなみに、個人のパソコンでは500日)
ところが紫峰とNARO Linked DBを利用することで、同じ作業がたったの2時間で完了するのです。
これまでと比べて100倍の速度で画像処理や解析が進むことになりますね。
今後、農研はAIスパコンと統合データベースを用いたAI技術に関する教育を進めていく予定です。
スパコン利用と技術者の増加は、農業分野のさらなる発展に寄与することでしょう。
発表の詳細は6月16日、「農研機構」に掲載されています。
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/rcait/135385.html
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最新の科学技術やおもしろ実験、不思議な生き物を通して、みなさんにワクワクする気持ちを感じてもらいたいと思っています。
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