金星軌道内小惑星「2020 AV2」の発見

2020年1月に発見された金星軌道内を回る小惑星は「2020 AV2」と名付けられました。
この小惑星の軌道は観測の結果、遠日点が0.654AU(AU、天文単位は地球-太陽間の距離を1とした距離単位)で、太陽の軌道面に対して約15度傾いた軌道を回っています。
公転周期は151日で、そのサイズは直径が約2kmだと推定されています。
このサイズは驚くべきものです。現在の地球近傍小惑星の集団モデルでは、金星軌道内にこのサイズの小惑星は1個未満と予測されているからです。
これは金星軌道内を回る小惑星の中で最大サイズのものである可能性が高いのです。
また安定した軌道を回っている2020 AV2の発見は、金星軌道内に小惑星の集団が存在し、この小天体もそこから来ている可能性があると考えられています。