新種の系外惑星「ウルトラホットネプチューン」
新たに発見された系外惑星は、260光年離れた「LTT 9779」と呼ばれる星の周りで発見され、「LTT 9779b」と呼ばれています。
この星系の主星は太陽によく似ていて、大きさと質量はほぼ太陽と同じです。しかし年齢は若く、おそらく太陽の半分程度の20億年と推定されています。
「LTT 9779b」の軌道は非常に小さく、地球-太陽間の距離の約1.6%(250万キロメートル)しかありません。それは非常に太陽に接近しているということでもあり、この惑星は1,970ケルビン(約1,700℃)を超える高温に加熱されています。
当然この場所は「ネプチュニア砂漠」の領域です。
にもかかわらず、「LTT 9779b」は海王星型惑星であると分類されたのです。
「LTT 9779b」は観測の結果、質量が地球の約29.32倍、大きさは約4.72倍であることがわかりました。また密度から組成を調べたところ、質量の9%を大気が占めていることもわかりました。
巨大な岩石のコアと非常に豊富な大気を持つというのは、まさに海王星の特徴です。
これだけ太陽に近く、超高温に加熱された海王星の特徴を持つ惑星の発見は初めてのことです。この系外惑星は新しい分類「ウルトラホットネプチューン」と呼ばれています。
この大気を持つ巨大な惑星が、最初からこの場所で形成された可能性はまずないでしょう。何らかの重力的な作用によって非常に太陽の近くまで移動したのだと考えられます。