ASMRとは?どうやって起こる?
ASMRは「自律感覚絶頂反応」を意味する英語「Autonomous Sensory Meridian Response」から来ています。
このASMRはささやき声や繊細な手の動き、軽いタッチなど、特定の刺激を聞いたり見たりしたときに一部の人だけが経験する複雑な感情状態を指します。
そしてこれには、頭頂部から始まり首や手足に広がるピリピリとした感覚や多幸感、リラクゼーションが含まれるとされています。この状態を「脳のうずき」と表現することもあるのだとか。
ですからASMRとは単純に「心地よい音だ」とか「落ち着く」と感じるだけものではなく、「没入感のある特殊なトランス状態」を経験することなのです。
さらに経験者によると、ASMRには2つの特徴があります。
1つ目は、ASMRは一般的に幼少期に発現するということ。
2つ目は、人々にはそれぞれの好みがありますが、ASMRのきっかけには一貫性があるということです。一般的に、ソフトタッチやささやき声、繊細な手の動き、歯切れの良い音などが挙げられます。
そしてこの特殊な状態「ASMR」を引き出すために、YouTubeなどの動画共有サイトには多くのASMR動画が投稿されるようになりました。
ただしASMR経験の有無やその程度には個人差があります。またASMRに関する学術的な論文も一握りしか存在しないため、この現象に対する科学的な根拠や深い理解は得られていないままです。
そのためポエリオ氏らはASMRの研究チームを立ち上げました。そして現時点で科学的に判明している点を解説しています。