ASMR科学は治療に活用できる?
研究者たちはASMR経験者の単純な神経の違いだけでなく、人としての全体的な違いにも目を向けています。
例えば、ASMR経験者はビッグファイブと呼ばれる性格診断において「経験への開放性(英: openness to experience)」のスコアが高くなります。知的好奇心が強く、想像力に富み、芸術や美に対する評価が高いのです。
さらに他者への思いやりや関心、フィクションに没頭する能力など、共感性が高いとされています。
そしてこのようなASMR経験者はASMR動画を見た時に心拍数が大幅に減少します。ストレス軽減の効果が確認されているのです。
そのためASMRが1つの治療形態として活用できるのではないかと考えられています。しかしASMRに関しては判明していないことも多く、現段階では明言できません。
研究チームは今後、ASMRの治療形態を検討していくとともに、誰もがASMRを経験する可能性があるか調査していく予定です。