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コショウとはなんなのか?
コショウはコショウ科コショウ属のつる性植物の実をまるごと使ったり砕いたりしたもので、世界中ほとんどすべての料理に使われています。
シワシワな黒色の実というイメージが強いコショウですが、木になっているときはブドウのような房に付いた緑色の実をしています。これを長時間かけて乾燥させたものが、私たちの目にするシワの浮いた黒いコショウなのです。
コショウは大航海時代のきっかけにもなったスパイスで、有名なクリストファー・コロンブスもコショウを求めて西へ旅立ち、結果としてアメリカ大陸を発見しました。
コショウは植物ですが、その実の中には非常に多くの有機化合物が含まれていて、これまでに600近い化合物が黒胡椒から分離・同定されています。この多量の化合物が、独特の刺激の原因です。
そして、くしゃみ反射が誘発される原因も、この化合物の1つにあります。
原因物質は「ピペリン」
その原因物質はピペリンと呼ばれる成分です。
これはアルカロイド(窒素を含む有機化合物)で黒コショウの主成分であり、スパイシーと表現される刺激の秘密でもあります。
コショウが含有するピペリンの濃度は、種類によって2%から7.4%の間で変動します。当然ですが、ピペリン含有量の多いコショウほど激しいくしゃみを誘発します。