その他の説
生物学者のブライアン・J・フォード氏は、人体自然発火の原因について、「アセトン」を挙げます。
アセトンは、非常に引火性の高い化学物質で、何らかの病気になると、体内に微量ながらアセトンが自然生成されることがあります。
以前の実験では、アセトンに浸した豚肉に着火したところ、焼夷弾のように一気に火が燃え上がりました。
フォード氏は「深刻なアルコール中毒により、体内に多量のアセトンが生成され、それが体脂肪に蓄積し、タバコや静電気で引火することで人体が燃え始める」と推測します。
しかし、人体自然発火には謎の部分も多く、原因の解明にはまだ決着がついていません。
現時点での有力な説は、いずれも何らかの火の元が必要であり、人体がひとりでに燃え始める可能性が低いようです。