本当は動いているガラス
日常生活の中ではガラスはどう考えても固体としか感じられませんが、冷えて固まっているように見えてもガラスは人間にはわからないとてもゆっくりとした速度で液体のように動いています。
その理由は、ガラスが結晶構造を持っていないからです。
物理学において通常固体と言った場合、それは規則的・周期的に分子が配置された結晶のことを指します。
水が氷に変わるときも、ランダムで不規則に動いていた分子は結晶として固体化します。
しかし、ガラスの分子は規則的な結晶を作りません。固体のように感じられても、分子は不規則・ランダムに配置されているのです。
そのため、固体と一口に言っても、そこには結晶とガラスという2種類の状態があるのです。