新型コロナウイルスだけでなく、せきの音で「アルツハイマー病」も診断できる?
研究チームは、Covid-19のパンデミック以前から、せきの音で肺炎や喘息を診断するAIモデルの開発を進めていました。
また、このAIモデルは「アルツハイマー病」の特定も対象とします。
研究員のブライアン・スビラナ氏によると、「アルツハイマー病は記憶力の低下だけでなく、神経変性により声帯機能が落ちることも知られているため、せきの音声分析で診断可能と思われる」と説明します。
同チームは実際、「ResNet 50」という機械学習アルゴリズムに膨大な数の声帯音を聴かせて訓練し、その効果を証明しました。
作成されたAIモデルは、肺や呼吸能力の変化、声帯の強度、話し言葉の感情などをつぶさに分析し、声の主がどのような症状にあるかを正確に診断します。
そして、チームは「このAIモデルが、新型コロナ感染者の特定にも応用できるのではないか」と考えました。