ウマの祖先は「イヌとブタの雑種」のようだった?
今回の結果は、30年前に初めて唱えられた仮説(ウマ目の祖先はインドで誕生、進化したのではないか)にもとづき、研究チームが十数年前から始めた調査の集大成です。
チームは2004年に、インドでカンベイテリウムの骨の一部を発見し、現在までに350以上の化石断片を見つけています。
そこから、カンベイテリウムの全体像を復元することに成功しました。
化石の年代測定から、カンベイテリウムの出現時期は約6600〜5500万年前のことで、恐竜が絶滅した直後でした。
復元した化石を、他の現生および絶滅した有蹄類と比較すると、既知のどの有蹄類よりも原始的であることが判明してます。
研究主任のケン・ローズ教授は「足先にはヒヅメのついた5本の指が生えており、大きさはヒツジ程度で、イヌとブタが混ざったような外見をしていた」と指摘しました。
また、骨格の状態から「そこまで速くはないものの、走行にほどよく長けていた」とのことです。