もう一度地球と出会うことはない
「2020 VT4」は巨大な地球に非常に接近したことで、その軌道が大きく変更されたといいます。
もともと「2020 VT4」は太陽の周りを549日で周回する、黄道に対して13度傾斜した軌道を持っていました。
しかし、地球をかすめた影響により、この軌道は周期315日、黄道に対しては10.2度傾斜したものに変わってしまったそうです。
地球をかすめた結果、「2020 VT4」は近日点が金星軌道の内側に移動してしまい、次に地球に近づくのは2052年11月13日で、その距離は約300万kmとはるかに遠い位置になってしまうようです。
「2020 VT4」が今後自身の地球接近記録を更新することは難しいでしょう。