握りしめれば炭素がダイヤモンドになる?
映画スーパーマンの中には、スーパーマンが石炭を強く握りしめてダイヤモンドを作るという有名なシーンが登場します。
当時これを見て、真似して石炭や木炭を握りしめ手を真っ黒にした子供も多かったようですが、これは科学的に正しいものだったようです。
今回の研究は、このスーパーマンがやってのけたのと同じやり方でダイヤモンドを合成したのだといいます。
チームが実験したのは、黒鉛のような炭素の小さなチップの両端を非常に高い圧力にさらすという方法でした。
今回の実験の特徴的な点は、これまでの研究とは異なり圧力のみを加え、熱は一切加えなかった点です。
ここで与えた圧力は80ギガパスカルを超えるもので、バレエシューズの先端にアフリカゾウ640頭分の重さをかけるようなものだと表現されています。
そんな強い圧力のみによって、実験は2種類のダイヤモンドを形成させたのです。