アーマーの装着は昆虫界初!
研究チームは、A. echinatiorの体表面に見られる「白っぽい粒状皮膜 」を分析し、これが昆虫界で初となる「天然のボディアーマー」であるという結論に達しました。
研究主任のキャメロン・キュリー氏は「バイオミネラル(生体鉱物)のコーティングが発見されたのは、アリと菌類との共生関係を調べていくた最中でした」と話します。
電子顕微鏡などで詳しく分析した結果、バイオコーティングは薄い層状になっており、3〜5マイクロメートルほどの菱面体マグネシウムカルサイト結晶でびっしり覆われていました。
こうしたバイオコーティングは、ロブスターのような海洋甲殻類に見られるもので、昆虫では普通見られません。
しかし、キュリー氏は「昆虫は甲殻類から進化したので、似たようなボディアーマーを発達させてもおかしくはない」と指摘します。