ミールワームが発泡スチロールタワーをのぼる
ミールワームが発泡スチロールタワーをのぼる / Credit:yong ju lee architecture
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「発泡スチロールを食べるムシ」がプラスチック問題を解決する、と建築家が提案【ムシ注意】 (2/2)

2020.12.06 Sunday

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ミールワームの分解力を表現した「発泡スチロールの廃墟タワー」

建築家のヨン・ジュリー氏はウー氏らの研究報告を受け、実際にミールワームが発泡スチロールをどのように食べ、消化するのかビデオで撮影することにしました。

彼はケースの中に複数のミールワームと特定のサイズ(50mm×50mm×厚さ1mm)の発泡スチロールを投入し、1日の変化を観察しています。

その結果、多くの発泡スチロールプレートがミールワームたちによって食い状態にされてしまいました。

ミールワームたちに食べられた発泡スチロールプレート
ミールワームたちに食べられた発泡スチロールプレート / Credit:yong ju lee architecture

さらにジュリー氏はそれら残骸を重ねることで、1つのタワー型オブジェクトを作成。

ミールワームにとっては高層ビルほどの大きさですが、彼らによって短い期間で廃墟同然の姿になったのです。

食べ残しのプレートで作られた廃墟タワー
食べ残しのプレートで作られた廃墟タワー / Credit:yong ju lee architecture

自然界に放置するだけでは分解されない発泡スチロールですが、このオブジェクトによってミールワームの分解する力が改めて証明されました。

ジュリー氏が示したように、プラスチックの環境問題を改善する糸口は確かにあります。

今後はこれらの要素を応用した研究が期待されています。

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