ミールワームの分解力を表現した「発泡スチロールの廃墟タワー」
建築家のヨン・ジュリー氏はウー氏らの研究報告を受け、実際にミールワームが発泡スチロールをどのように食べ、消化するのかビデオで撮影することにしました。
彼はケースの中に複数のミールワームと特定のサイズ(50mm×50mm×厚さ1mm)の発泡スチロールを投入し、1日の変化を観察しています。
その結果、多くの発泡スチロールプレートがミールワームたちによって虫食い状態にされてしまいました。
さらにジュリー氏はそれら残骸を重ねることで、1つのタワー型オブジェクトを作成。
ミールワームにとっては高層ビルほどの大きさですが、彼らによって短い期間で廃墟同然の姿になったのです。
自然界に放置するだけでは分解されない発泡スチロールですが、このオブジェクトによってミールワームの分解する力が改めて証明されました。
ジュリー氏が示したように、プラスチックの環境問題を改善する糸口は確かにあります。
今後はこれらの要素を応用した研究が期待されています。