24時間でウイルスを制圧
MK-4482の新型コロナウイルスに対する効果を検証するにあたって、研究者たちはフェレットを用いて検証しました。
フェレットは新型コロナウイルスに感染しても重症化しないものの、他者へ強い感染力を有するという、人間の若者にソックリな反応を示すことが知られており、感染モデルとして非常に有用です。
実験に用いられたフェレットたちは上の図のように、人為的にウイルスに感染させられたあと、MK-4482を経口投与された個体と、プラセボ(偽薬)を投与された個体にわけられ、それぞれのオリに未感染のフェレットが追加されました。
結果、プラセボを投与されただけの感染個体は24時間でウイルス粒子の放出がピークになり、同じ檻に入れられた未感染の個体を感染させてしまいました。
一方で、MK-4482を投与された感染個体は24時間以内にほとんどのウイルスが消失し、他者への感染が起こらなくなっていることが確認されたのです。
この事実はMK-4482にはある程度の即効性があることを示唆します。