巨星と極超巨星は太陽の数百~数千倍の大きさ!
主系列星が内部の水素を使い果たすと、膨張して「巨星」になります。
例えば、みなみじゅうじ座γ星は太陽の1.3倍の質量しかありませんが、サイズは84倍にもなります。
ちなみに太陽も人生の最終段階では200倍にまで大きくなるとのこと。
しかしこれら巨星も、「超巨星(ちょうきょせい)」や「極超巨星(ごくちょうきょせい)」には及びません。
超巨星や極超巨星は、巨星と比べてはるかに大きな存在です。
しかし自身を保持するほどの重力を持ちません。そのため絶えず表面から大量の質量を放出してしまうという特徴があるのです。
そして青色超巨星であるピストル星は、太陽の25倍の質量、300倍の大きさとのこと。
さらに大きなものとして黄色極超巨星のカシオペヤ座ρ星(カシオペヤざローせい)があり、太陽の40倍の質量と500倍のサイズを有しています。
では、現在観測されている中で最も巨大な星は何でしょうか?
それは赤色極超巨星の「スティーブンソン2-18」です。
スティーブンソン2-18は主系列星のときに太陽の数十倍の質量を有していたと考えられており、現在ではその半分が失われているだろうとのこと。
そして膨張して極超巨星となった今、太陽の2150倍の大きさになっているのです。
スティーブンソン2-18に比べると太陽などチリのようなものですね。
さて、ここまでで宇宙で最も巨大な星を紹介してきました。宇宙に存在する様々な星は、私たちの想像をはるかに超える大きさでしたね。
今後も宇宙の探索が続けば、さらに大きな星が見つかるかもしれません。