ダイヤは延ばすと電気が通りやすくなる

ダイヤは通常、電気を通さない絶縁体です。
しかし、ダイヤを引き延ばすと様子がかわってきます。
引き延ばされたダイヤの電気の通りやすさを計算すると、絶縁性が大きく低下して、電気がより通りやすい半導体化していることが示されました。
この事実は、ダイヤモンドが物理的な力で電気の通りやすさを変えられる素材であることを意味します。
さらに重要なことに、伝導性の変更は、加える力と連動した連続的かつ可逆的なものでした。
つまりダイヤを半導体材料として使うことで、物理的な力を利用して電気の流れる量を調節できる、全く新概念の電子部品を作ることを可能になるのです。