脳で最初に酔っぱらうのは危険回避に必要な回路だった
脳で最初に酔っぱらうのは危険回避に必要な回路だった / Credit:Science Advances
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脳で「最初にアルコール依存症になる神経回路」を特定 現実逃避のお酒がもっとも危険 (3/3)

2021.02.09 Tuesday

前ページアルコール中毒は「現実逃避」からはじまり「その場しのぎ」に移行する

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ストレスをかかえている誰もがアルコール乱用者になりえる

逃げの酒と忘れる酒はアルコール依存症につながる
逃げの酒と忘れる酒はアルコール依存症につながる / Credit:Canva

今回の研究により、アルコール中毒がの危険判断システムの鈍化と異常な活性化という異なる2種類の段階から発生することが示されました。

アルコールは現実逃避という甘い誘惑でマウスや人間を中毒に引き込んで、最終的に脳をストレスに対して脆弱化させていたのです。

また今回の研究では2000人におよぶ人間の脳の活動データが採取され、アルコール乱用との関係も調べました。

結果、警報システムと判断システムの連結が高い被験者(現状から逃れたいと思っている人)ほど、アルコールの乱用レベルが高くなると示されました。

この結果は、誰にでもアルコール乱用者になりうる危険な時期があることを示します。

仕事や私生活で安易な道に逃げたいと思う時期は、誰しも経験があること。

もし今、逃げるための酒を欲しているなら、やめたほうがいいでしょう。中毒になれば、何気ない日常までもが苦痛になるかもしれないのです。

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