パーサヴィアランスの火星着陸

火星探査機「パーサヴィアランス」は、NASAのジェット推進研究所の時計で2月18日午後3時55分に火星への着陸に成功しました。
これは日本時間では2月18日午後5時55分のことです。
火星着陸後のパーサヴィアランスの公式Twitterは、「I’m safe on Mars. 」と無事火星についた報告をツイートしています。
I’m safe on Mars. Perseverance will get you anywhere.
— NASA’s Perseverance Mars Rover (@NASAPersevere) February 18, 2021
「パーサヴィアランス(Perseverance)」は、日本語にすると忍耐力を意味する言葉で、彼はこのあと、火星に残る古代の生命の痕跡を根気よく探すことになります。
パーサヴィアランスの着陸地点はジェゼロクレーターと呼ばれる地点です。
ジェゼロクレーターは35億年以上前、火星がまだ水に溢れていた時代に川の水が流れ込んで湖になっていたと考えられている場所です。
ここはもし古代の火星に生命がいた場合、非常に理想的な環境だった可能性が高く、ここの堆積物から古代の微生物の痕跡が発見できるかもしれないのです。
クレーターの幅は45kmあり、ここには着陸時に危険が伴う丘や岩場、クレーターの壁などの地形が多数存在しています。
パーサヴィアランスは見事予想円のど真ん中の、非常になだらかで安全な地点に着陸しました。
もし、危険な地形に落ちたっていたら、ミッションは開始時点からかなり困難なものになっていた可能性があります。
NASAの職員が着陸成功に歓喜したのも当然でしょう。
その後、パーサヴィアランスは降り立った火星の地を映す最初の画像を送信してきました。

まるで地球の荒野と変わらないなだらかな景色。これが、火星探査機パーサヴィアランスの下側にあるハザードカメラ(Hazcams)から送信された最初の火星のカラー画像です。
本当にいい場所に降り立ったようです。
パーサヴィアランスは、過去の微生物生命の兆候を、火星の岩石や土壌のサンプルから探します。
このために地面を掘削して地質試料を採取するドリルを初めて搭載した探査機です。
一連の動作をアニメーションにしたのが下の動画です。
ここで採取された試料は、今後ヨーロッパ宇宙機関と協力によって、地球へ持ち帰ることも計画されています。
成功すれば、人類史上初めて火星から持ち帰られたサンプルということになります。
そのとき初めて、人類は地球以外に存在した生命の兆候を見ることになるのかもしれません。