1.過剰なアイコンタクト
1つ目は、画面越しに相手とのアイコンタクトが過剰に起こることです。
通常の会議は、さまざまな角度から話者を見たり、資料やホワイトボードに目をやったり、メモを取ったりしながら進行します。
しかし、ビデオ通話では、相手の顔を真正面から見ていなければなりません。
また、聞き手の顔も常に映し出されているため、参加者全員が「見る/見られる」の関係を強制されます。
それによって、話者以外とのアイコンタクトが劇的に増加し、これが心理的なストレスとなります。
また、画面のサイズにもよりますが、相手の顔が大きく表示され、距離が不自然に近く感じられる場合があります。
ベイレンソン氏は「ビデオ通話の多くは、親しい相手と話すときの距離感を再現するように作られているため、仕事相手でも不自然に近く感じられます。
現実に置きかえると、この空間は、親しい仲での身体接触、あるいは険悪な仲での衝突距離に当たります。
つまり、ビデオ通話は、あなたを良くも悪くも刺激過多の状態に置くことを意味するのです」と指摘します。
この解決策として、氏は「スクリーン操作で相手の顔が映る画面サイズを小さくし、距離が遠く感じられるように設定すること」を推奨します。