2.自分の顔が自分で見えてしまう

2つ目は、画面上に映っている自分の顔が自分で見えてしまうことです。
ベイレンソン氏に言わせると、これも不自然であり、ストレスの原因になります。
「もし現実世界で、対話者が鏡をもってあなたの顔を写すとしたら、あなたは自分が話したり、考える姿を逐一見なければなりません。
心理的なストレスも甚だしいでしょうが、この状況はビデオ通話で起きてしまっています。
過去には、自分自身の鏡像を見ていると、自分に対してより批判的になるという研究結果が報告されているのです」
と話します。
現在は、世界中の人々が1日何時間もビデオチャットをし、画面越しに自分の顔を見る機会も増えています。
実は、鏡に映った自分を見ることは、ネガティブな感情を生み出しやすいのです。
この解決策として、氏は「1対1の通話であれば、なるべく音声だけでやり取りする。大勢でビデオ通話をする場合は、自分の顔が自分では見えないように設定する」ことを挙げています。