従来の風力発電所では互いの効率を下げあっている
現在、一般的な風力発電には「水平タービン」が用いられています。
これは扇風機のように地面に対して水平な回転軸をもつタービンのことです。
風は地面と水平に流れてくるため、水平タービンのブレードは風の力を受けやすく、発電効率が良かったのです。
そのためほとんどの風力発電所には、たくさんの水平タービンが並んでいることでしょう。
ところがハンセン氏によると、従来の水平タービンには欠点があります。
彼はその欠点を次のように説明しています。
「風がタービンの最前列に近づくと、下流で乱気流が発生。この乱気流は後列の発電パフォーマンスに悪影響を及します」
「言い換えれば、前列は風力の約50%を電気に変換しますが、後列の場合、その割合は25~30%にまで減少します」
つまり、より効果的に発電するには、複数設置したときの総合的なパフォーマンスを考えなければならないのです。