音の反響で空間を把握する「エコーロケーション」
エコーロケーションは、動物が音や超音波を発し、その反響で物体との距離や大きさ、方向などを把握する技術です。
この技術は一般的にコウモリやクジラなどが行うことで知られています。
以前の研究では、一部の視覚障がい者が舌打ちや杖で地面をたたく行為により、エコーロケーションを行っていると示唆されていました。
そこで研究チームは、人々がどのようにエコーロケーションを習得するのか研究することにしました。
実験には、14人の目が見える健常者とエコーロケーション経験のない12人の視覚障がい者が参加。
また参加者たちの年齢(21~79歳)や性別はさまざまであり、10週間のトレーニングプログラムで、それらの要因が技術習得にどのような影響を与えるか調査しました。
彼らはエコーロケーション専門家のもと、舌打ちによるエコーロケーション技術を学び、室内や野外で空間を把握する訓練を受けたとのこと。