人間は横になるだけで「皮膚が敏感」になっていた
バランス感覚と触覚の関係性を調べるために、研究者たちは「腕組み実験」を活用することにしました。
腕を組んで低下した触覚の判断力を、目を閉じる代わりに、体のバランスを変化させることで回復できれば、バランス感覚と触覚の間に関連性があると判断できます。
実験内容は横になった状態(バランスを崩した状態)で、刺激された手をあてる「腕組み実験」をするだけです。
ですが結果は、非常に興味深いものになりました。
直立した状態と比較して、横になった状態で行った「腕組み実験」の成績は大きく改善したからです。
この結果は、バランス感覚の変化が触覚に対して大きな影響を与えていることを示します。
そうなると、気になってくるのは仕組みです。
なぜ、横になるだけで触覚の判断力が強化され、敏感になっていたのでしょうか?