スマホの中の情報が自分のものではなくなる
スマートフォンやそれに連動するデバイスは個人の財務状況や健康状態、位置情報、交友関係など個人情報の宝庫です。
現段階では、新たに導入されるシステムの監視対象は「児童ポルノ」に限られていますが、対象を変更することもできるかもしれません。
例えば著作権を侵害しているソフトや入手ルートの不明な音楽や映像データの検出といった対象にも拡大できるでしょう。
またその他の生活においても監視ソフトをスマホへダウンロードすることが一般化する可能性もあります。
そうなれば最終的には、多くの個人情報が無数のAIによって監視される事態になるかもしれません。
セキュリティーの専門家たちは、このようなシステムが導入されれば「ダムが決壊」したのと同じであると述べています。
もちろん児童ポルノの規制強化は必要です。
しかしその手段をどんなものにすべきかを、企業が決定して良いものなのか疑問が残ります。