業者たちが正体をひた隠しにする理由とは

科学者たちの調査によって、スナックの正体はほとんど明かされたように思えます。
しかし、リュウゼツランのうちサイザルアサがスナックの正体なのか、または別の種類なのか、といった疑問が完全に解明されたわけではありません。
スナックを扱う業者に直接見せてもらわなければ完全な結論が出ないのです。
ところが彼らは、絶対にその正体を明かしません。
完全にシークレットにし、好奇心をあおることで商売を繁盛させたいのでしょう。
実際、業者たちはスナックのことを、「根っこ」「薬用」「200km離れた森やアフリカからくる」「ヒンドゥー教の神様が食べたもの」などと言って、正確な情報を教えてくれません。
大量購入も許さず、一度に入手できるのは数枚のスライスだけなのです。
とはいえ売り子たちも、新型コロナウイルスの影響で状況が変わってきました。
クマリ氏が不況で困っている売り子たちを問いただしたところ、その売り子はサイザルアサがスナックの原料だと教えてくれました。
何十年も植物学者たちを困らせてきた正体不明のスナックと業者たちも、コロナ不況によるほころびには勝てなかったようです。