鮮度を保つには、冷蔵庫内の位置も大切
食品の鮮度をうまく保つには、冷蔵庫内のどこに置くかも重要です。
これは単純な物理学にもとづいており、一般に、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下に沈みます。
冷蔵庫内の空気は全体的に冷たいとは言え、温度差はあるので、最も冷たい空気は下に、それより温度の高い空気は上に位置します。
しかし、最近の家庭用の大型冷蔵庫は、食品別に冷蔵室が分かれているものがほとんどです。
冷蔵室は約0〜6℃、野菜室は3〜9℃、冷凍室はマイナス22〜マイナス16℃となっています。
スペースが分かれていない小型冷蔵庫であれば、上段や中段に、すぐに食べられる乳製品や作り置きの食品を、下段に肉・魚、野菜類を入れておくと良いでしょう。
20世紀初めに冷蔵庫が大量生産され始めてから、雪の中に食べ物を埋めたり、寒い洞窟の中に保存したりする時代は終わりました。
また、冷蔵庫は家庭用だけでなく、化学薬品や医薬品、ワクチンなどを保存するためにも重宝されています。
冷蔵庫は今や、私たちの生活と切っても切れない存在になっているのです。