歩いたり叩いたりするだけで発電する木の板
研究チームは、得られた材料の組み合わせからA4サイズほどの木の床の試作品を作成しました。
これを家庭用のLEDランプや電卓などにつないでみたところ、駆動に十分なエネルギーが得られたのです。
木の床の上で足踏みをするだけで、LEDランプが点灯しています。
これはまだ試作段階のデバイスであり、研究は概念実証に過ぎません。
照明のような継続的に電力供給が必要な機械の電源とするには、まだ難しそうに見えますが、今回のデバイスは安価で入手が容易なトウヒ材という木材をメインにして作られています。
今回の研究メンバーではありませんが、カーディフ大学で再生可能エネルギーを研究するニック・ジェンキンス教授は、こうしたデバイスがモノのインターネットデバイスへの電力供給として役立てることが考えられると話しています。
研究者自身も、この技術を産業用にスケールアップさせるには、さらなる努力が必要だと話していますが、簡単なコーティングによって木材の床から電気を生み出すこの技術は、最終的にはかなり有望なものになる可能性があります。
これが実用化できたらオリンピック競技場にもクーラーが設置できたかもしれませんね。
いや、しませんね。