パッチ型ワクチンの臨床試験が決定!
新しいパッチ型ワクチンは、マウス実験で良好な結果が得られました。
今回使用されたのは新しく開発された「HexaProワクチン」であり、現在広く利用されている「ファイザーワクチン」「モデルナワクチン」と比べて熱に強く、高い安定性をもつと言われています。
そしてマウスには、パッチと注射器によるワクチン接種がそれぞれ試されました。
ワクチンを2回投与した結果、パッチ型のワクチン接種を受けたマウスの免疫系は、新型コロナウイルスを阻止するのに十分な抗体を生産していました。
しかも注射器によるワクチン接種よりも、高い効果が得られたようです。
この結果を受けて、2022年4月にはヒトでの臨床試験の実施が決定されました。
また研究者たちは、新しいパッチ型ワクチンが発展途上国に特に良い影響をもたらすと考えています。
パッチに塗布されたワクチンは、25℃で30日間、40℃で1週間安定します。
常温で数時間しか安定しないファイザーワクチンやモデルナワクチンと比べると、安定性の高さが段違いなのが分かりますね。
これまでのように絶えず低温管理する必要がないため、世界中の様々な場所に、より安価なワクチンを提供できるはずです。
このように新しいパッチ型ワクチンは、ワクチン接種の敷居を大きく下げてくれます。
臨床試験への進展は、新型コロナウイルスに対する完全な勝利が近いことを意味しているのかもしれませんね。