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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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「世界人口はすでに地球のキャパを超えている」研究者が指摘

2026.04.07 17:00:17 Tuesday

地球には、いったい何人まで住めるのでしょうか。

この問いに対して、多くの人は「まだ先の話」だと感じるかもしれません。

人口問題と聞くと、将来の食糧危機や遠い未来の環境破壊を思い浮かべるからです。

ところが最新の研究は、もっと切迫した見方を示しています。

それは人類はこれから地球の限界に近づくのではなく、すでにその限界を超えている可能性が高いというものです。

豪フリンダース大学(Flinders University)は、200年以上にわたる人口データを分析し、人類の増え方に「ある転換点」が存在することを突き止めました。

では、私たちはどこで限界に近づいたのでしょうか。

研究の詳細は2026年3月27日付で科学雑誌『Environmental Research Letters』に掲載されています。

Earth’s Population Has Surpassed The Planet’s Capacity, Study Suggests https://www.sciencealert.com/earths-population-has-surpassed-the-planets-capacity-study-suggests Global human population pushing Earth past breaking point https://news.flinders.edu.au/blog/2026/03/30/global-population-pushing-earth-past-breaking-point/
Global human population has surpassed Earth’s sustainable carrying capacity https://doi.org/10.1088/1748-9326/ae51aa

人口は増えているのに「増え方」が変わった

この研究の核心は、「人口そのもの」ではなく「増え方」にあります。

歴史的に見ると、人類は長い間、人口が増えるほどさらに増えやすくなるという状態にありました。

人が増えれば技術が進み、エネルギー利用が拡大し、それがさらに人口増加を支えるという、いわば“加速ループ”です。

しかし研究によると、この関係は1960年代初頭に崩れました。

それ以降、人口は増え続けているものの、増加のスピードは逆に落ち始めたのです。

研究チームはこの状態を「負の人口段階」と呼びます。

これは、生態学でいう「環境収容力(その環境が支えられる最大の個体数)」に近づいたときに見られる典型的なパターンです。

例えば、湖に魚を放した場合、最初は急速に増えますが、やがて餌や空間の制約によって増え方が鈍ります。

今回の研究は、人類でも同じような現象が起きている可能性を示しています。

つまり、私たちはすでに地球の「許容量」に接触している、あるいは超えている可能性があるのです。

このまま現在の傾向が続けば、世界人口は2060年代後半から2070年代にかけて、約117億〜124億人でピークに達すると予測されています。

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