触れていないのに、動かすのに力がいる

机の上に辞書を置いて、指で押してみてください。
少し力を入れないと動きません。
動き始めても、手を止めればすぐ止まります。
この「動きを邪魔してくる感じ」が摩擦です。
自転車のブレーキ、靴の裏のすべり止め、鉛筆で書くときの紙の手ざわり――私たちの生活は摩擦だらけです。
そして誰もが直感的に知っていることがひとつあります。
では、なぜ重いほど動かしにくいのでしょうか。
教科書ではまず机の表面も、辞書の裏面も顕微鏡で見ると、実はギザギザで小さな山と谷だらけであることが明かされます。
そして軽く乗せるとギザギザのてっぺん同士が少しだけ触れ合いますが、重いものを乗せると山が押しつぶされて、触れている点の数が増え、触れている点が多いほど、動かすときに引っかかる場所も増えるので、摩擦が大きくなる――という解説が続きます。
そしてこのギザギザの触れ合いの結果「摩擦熱」が発生すると摩擦熱についての説明もあったでしょう。
そのため、触れていなければ、摩擦は発生しないはずです。
ですが今回ドイツのコンスタンツ大学のチームは、この常識をまっすぐ突き崩しました。



























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