ハヤブサの「枝をつかむ力」を模倣したドローン
ハヤブサをヒントに開発されたドローン「SNAG:stereotyped nature-inspired aerial grasper」は、本物のトリのように足を使って離陸したり着陸したりできます。
通常のドローンは足場の悪い環境ではなかなか着陸できず、長期運用に向きません。
しかしトリの足がもつ「つかむ力」を再現することで、本物のトリのようにどこでも「休憩」できるのです。
SNAGの足は、3Dプリンタで作られた骨格、筋肉や腱の役割をもつモーターとワイヤーで構成されています。
そして、その足とかぎ爪が着地と同時に枝をしっかりとつかみます。
着地の衝撃を利用して、かぎ爪を動かすバネが作動。
着地エネルギーをそのまま「つかむ力」に変換できるため、エネルギー効率を高め、瞬時に木の枝をつかむことが可能なのです。
さらに、足には加速度センサーが搭載されています。
着地の衝撃を感知するとすぐに足首がロックされ、バランスアルゴリズムが作動。
これにより、逆さになったり落ちてしまったりせずに、木の上に留まれるのです。