本物のトリのように自然の中で効率よく働くことが可能
SNAGの「衝撃を吸収して枝をつかむ」仕組みは、いくつかの方法でテストされました。
実際に枝につかまることができるか実験するだけではありません。
胴体を固定した状態でテニスボールやお手玉を投げ、キャッチできるか確認したのです。
これらのテストで良好な結果を残したので、最後に森林でのテストを行いました。
チームによると、合計20回以上の試行錯誤の末、SNAGが完成したとのこと。
現段階でSNAGは、本物のトリのように森林の中を飛び回ったり、枝の上に留まったりできます。
どんな環境でも着地と飛行の使い分けが可能なので、従来のドローンよりもバッテリーを温存できるはずです。
また、物をつかんで特定の場所に運ぶことさえできるでしょう。
さらにカメラやセンサーを組み合わせるなら、森林の生態系のモニタリング、森林火災の防止、捜索・救助活動などの分野で活躍できるかもしれません。
今後チームは、状況認識や飛行制御など、着地するまでのプロセスに注目し、SNAGの能力を向上させていく予定です。