段取りよくこなす能力「実行機能」が発達しないとどうなる?

人間には「実行機能」と呼ばれる思考や行動を制御する認知システムが備わっています。
これは簡単に言うと「物事を段取りよくこなす能力」のことであり、主に児童期から思春期にかけて発達し、成人期にはピークに達します。
小さい子供が新しい習慣やルールにすぐに順応できないのは、実行機能がまだ発達段階であり、新しくやるべきことを失念したり、順序だって行動に移したりできないからです。
ちなみに、ASDやADHDなどの発達障害を抱えている人も、実行機能が発達しておらず、物事を段取りよくこなせません。
1つのことに集中しすぎて時間をかけすぎたり、次のことを考えながら作業できなかったりするのです。
また注意散漫で今集中すべきことを行えず、次々と他のことをやり始めるケースもあるでしょう。
そして発達障害でないとしても、人によって実行機能の発達が弱い場合があります。
もしかしたら実行機能が大きく発達する時期、つまり幼児期や児童期に何か原因があるのかもしれません。
そこで研究チームは、子供の実行機能の発達と家庭環境にどのような関係があるか調べることにしました。


























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