VRで性転換すると「同性NCPからの愛撫」も好意的に感じると判明!
自分の性別が何であるかは、自分本来の心に加えて、積み上げられてきた経験によって形作られていきます。
しかし「性的興奮」の対象など、生物学的な反応においては「経験」の積み重ねよりも「心」の影響を大きく受けると考えられていました。
たとえ女性として育てられた「経験」があっても「心」が男性ならば、性的興奮の対象は男性ではなく女性になる確率が高いと予測できたからです。
実際「心」の影響は強く、時には「うまれついての体」に対しても反発し、性同一性の問題を生じさせることもあります。
しかし「心」が本当に「性的興奮」の方向性を完璧に支配しているかは不明でした。
確かめるためには、究極的には「男性の心」を持つ人間に「女性の体」を与えてみる(あるいはその逆)を行う必要があったからです。
体が性転換しても性的興奮の方向が変わらなければ「心」は「体」よりも強いと言えるでしょう。
問題は、そのような試みが不可能な点にありました。少なくともこれまでは。
しかしVR技術の普及により「体の性転換」という不可能を可能にすることが可能になりました。
そこで今回、ローマ大学の研究者たちは異性愛者の被験者たちを集め、VR世界での性転換と性的な接触(愛撫)を経験してもらうことにしました。
被験者たちの「異性愛者としての心」は体の性転換と愛撫に、どこまで耐えられたのでしょうか?
結論から言えば、心は体の変化に流されました。