舌を見てわかること
舌を鏡で見るとき、できたら同居するご家族の舌などと見比べてみてください。
一口に舌と言っても、かなり見た目に違いがあることがわかるはずです。
東洋医学の世界では舌診(ぜっしん)と呼ばれる診断があり、舌の色や質感からその人の体質や体調などを知るのだと言います。
ここからは舌を見てわかることについてお伝えしていきましょう。
舌で個人の特定が可能!「舌紋」とは?
よく刑事ドラマなどで個人を特定するものとして「指紋」がでてきますが、実は舌の模様でも個人を特定することができます。
乳頭の配置や、舌そのものの形、長さなど舌紋は一つとして同じものはありません。
また、舌の長さは性別などによっても異なります。
舌の長さを見てみると男性平均は8.4cm、女性平均は7.9cmとなっており、男性と比べると女性の方が短い傾向にあります。
また、大体の人が8cm前後であるのに対し、世界で一番舌が長いとギネス認定されている男性は10.08cmなのだそうです。
舌を見ればわかる病気も
前述の通り舌を見れば健康状態がわかることがあります。
健康な舌はピンク色で凹凸があまりない状態なんだそうです。
逆に下記のような舌だった場合には注意が必要です。
- 赤い舌:ビタミンB12や葉酸、鉄分などが不足している。川崎病や猩紅熱を示す場合も。
- 黒い舌:舌の上で菌が発生している。胃腸障害、糖尿病、腎障害が起因していることも。
- 白い部分がある舌:白板症、舌がん、口腔カンジダの可能性あり
たまに見るとわからないかもしれませんが毎日舌のようすをチェックしておくことでいち早く病気のサインを見つけられるかもしれません。
身近な舌には不思議がいっぱい!
ここまで、舌についてさまざまなことをご紹介しました。
舌の動きから味の感じ方、舌からわかるあれこれと、知らないことがあった人も多いのではないでしょうか。
普段は意識することなく身近にある舌は、非常に多彩な機能を持った唯一無二の臓器なのです。
「食べる」「呼吸する」「話す」など私たちの生活の根幹を支えてくれている舌。
舌をきちんとケアし、舌の様子を毎日チェックしたりすれば、より健康的な生活を送ることができるかもしれませんよ。