雷雨の最中はシャワーを浴びない方がいい?
まずもって、雷が鳴り始めたときに最初にすべき行動は「屋内に入る」ことです。
雷雨の中、そのまま外に突っ立っていたり、木の下に逃げ込むと、雷が雨や木をつたって電流を食らうリスクが高まります。
とにかく、屋内に入ることで、雷害リスクの9割は防ぐことができるでしょう。
しかし、屋内にいるからといって、100%安全であるとは言い切れません。
たとえば、雷が建物のアンテナや近くの電線に落ちると、その導電性の高いルートを通って、建物内部に侵入する可能性があるのです。
さらに、雷は抵抗の小さい経路を通りますから、電話線のコード、台所や洗面所などの水場(配管の水)、そして、お風呂のシャワーは、屋内で最も雷害リスクの高い場所となります。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)も「雷雨の間は、洗濯を含め、水を使ったあらゆる行動を避けるよう」強く呼びかけています。
また、パソコンやテレビゲーム、食洗機など、コンセントで繋がれている機器も、なるべく使用は控えた方がいいでしょう。
それから、意外と知られていないのが、コンクリートの壁にもたれることです。
コンクリート自体にはそれほど導電性はありませんが、鉄筋で補強されている場合、これが雷の通り道になります。
落雷は、その母体となる積乱雲から約10マイル(約16キロ)圏内までは発生する可能性があります。
そのため、目安としては、遠くの方で落雷が聞こえ始めたら、水や電気の使用に注意し、完全に近くに雷が落ち始めたら、シャワーや水仕事はいったん止めた方がいいでしょう。
また、雷雨はクライマックスにどデカイ雷を落とす傾向にあるので、完全に止むまでは気を抜かない方がいいかもしれません。