1540年以来、「最悪の干ばつ」がヨーロッパ全土を直撃
こちらが、「Copernicus EU」の公式Twitter上に公開された比較映像です。
Copernicus EUは「2022年、#干ばつがヨーロッパ全土に影響を及ぼしている」とツイートしています。
In 2022, #drought has affected the whole of Europe
Observe how our continent has changed with this mosaic of images acquired by #Copernicus #Sentinel2 🇪🇺🛰️ between 1 July and 31 August
🟢2021🌻
🟤2022🥀#Drought2022 pic.twitter.com/lXITzYwDFt— Copernicus EU (@CopernicusEU) September 5, 2022
この一連の映像は、地球観測衛星・センチネル(Sentinel)により撮影されたもので、2022年の夏に、イングランド南部からフランス北部、さらには東ヨーロッパまで、甚大な干ばつの被害が広がっていることがうかがえます。
欧州干ばつ観測所(EDO)が発表した報告書によると、今年8月初旬の時点で、ヨーロッパ全域の17%が、干ばつの深刻度を3段階で評価する指標のうち、最も高い「警戒(Alert)」に指定されました。
また、47%の地域が、2番目に深刻度の高い「警告(Warning)」に該当しています。
ヨーロッパでは、今年の5月以降、広範囲にまとまった雨が降っておらず、熱波が続いていました。
そして7月〜8月にかけて、深刻な干ばつが拡大と悪化の一途をたどり、各地で山火事の被害が多発。こうした影響は、西ヨーロッパ〜地中海地域では、11月頃まで続くと予想されています。
専門家によると、今夏のヨーロッパは、1540年にヨーロッパ大陸を襲った大干ばつ以来、最も乾燥した気候になったという。
さらに、この記録的な干ばつは、ヨーロッパの産業にも大きなダメージを与えることとなりました。