見られる人はラッキー! ランク外だけどレアな天文現象
最後に、見られる人が限定されるのでランク外にしたものの、2023年に起こるレアな天文現象を紹介します。
3月24日の夜、11年ぶりに金星食
金星食自体は2021年も2022年もあったものの、昼間でした。
鹿児島や沖縄など九州南部から南西諸島にて、21時頃に11年ぶりに夜に金星食が見られます。月の後ろに金星が隠れたまま沈むので、出現する様子は見られません。
残念ながらほかの地域では金星食は見られませんが、細い三日月と金星が並ぶ美しい様子は一見の価値があります。観測しやすい時刻でもあるので、観測するのがおすすめです。
4月20日、日本の南部でわずかな部分日食
オーストラリア付近で金環皆既日食がある関連で、14時30分頃に日本の南部が部分日食帯に入ります。
関東だと館山で見られますが、気づかないくらいの欠けなので、そのために赴くほどではないです。
ほかは下田や新宮、延岡、鹿児島、奄美や那覇などで見られます。南に行くほど欠けは大きくなるので、見やすいエリアに住んでいる方は観測してみてはいかがでしょうか。
日食のチャンスは少ないので、日本では3年ぶり、次回は7年後までありません。
それでは月食はというと、2023年は10月29日に全国で部分月食があるのですが、あまり欠けないうえに明け方の低い空で観測しにくいです。2022年の好条件と差が大きいので、取り上げませんでした。
天文現象は自然現象なので、なかなか予想や期待通りに起こってはくれませんが、見られたときの感動はひとしお。
今回の情報を参考に、「これはちょっと見てみたいな」というものがありましたら、ぜひ観測に挑戦してみてください。