地球全体の大気の運動を変化させる温暖化
温暖化という言葉は単純に地球の気温が上がるだけというイメージを持たれがちですが、重要なのはこれまでと気温が変化することで地球全体の大気の流れが変わってしまうという点です。
ある地域の気温が上がると、それに連動して地球全体の大気の運動が変化します。
特に大きな影響を受けるのが凍りついていた地域です。そこでは少しの気温差でも、それまで氷だったものが液体に変化してしまいます。
北極海は特に大きな影響を受けており、陸地の氷河が解けて海に流れ込むことで塩分濃度が変化したり、氷海の融解や流氷の減少により海流の流れが変化してしまっています。
この北極の変化は、上層の大気の流れにも影響を与えています。
私たちは気象の問題を自分たちの住む地域だけに限定して見てしまいがちです。
しかし、実際は地球全体の大気はつながっているため、自分たちとは関係のない地域の気温変化が、私たちの上空にある天気を変化させてしまうのです。
では温暖化によって日本に記録的な寒波が起きる原理はどのようなものなのでしょうか?