揚げ物の食べ過ぎで「不安症・うつ病」のリスク増
研究チームは今回、UKバイオバンクに登録されている14万728人を平均11.3年にわたり追跡した大規模調査データを対象に、揚げ物の消費量と不安・うつ病の発症率の関連性を調べました。
揚げ物の長期摂取の影響を調べるため、追跡開始から2年以内に不安症やうつ病と診断された人は除外しています。
追跡期間の終わりには、合計で不安症が8294件、うつ病が1万2735件見つかりました。
そして分析の結果、1日に1食以上の揚げ物を食べていた人は、摂取していない人に比べて、不安症のリスクが12%、うつ病のリスクが7%高いことが示されたのです。
揚げ物を頻繁に食べる人は、特に男性や若年層、喫煙者の割合が最も高く、精神疾患の発症率も高くなっていました。
また興味深いことに、フライドポテトを好んで食べていた人は、ささみフライを食べていた人に比べて、うつ病の発症リスクが2%高くなっていたそうです。
これらの結果は、揚げ物を頻繁に食べることで不安やうつ症状のリスクが高まることを示唆しています。
それでは、なぜ揚げ物の食べ過ぎが「心へのダメージ」を引き起こすのでしょうか?
チームはその原因物質についても調べてみました。