ミクロラプトルの復元図
ミクロラプトルの復元図 / Credit: ja.wikipedia
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足にも翼!?四翼の恐竜ミクロラプトル!研究者「カッコいいけど進化的には失敗」

2023.09.04 Monday

地球はときにロマンあふれるクールな生き物を創造します。

かつて恐竜時代に実在した「ミクロラプトル」はまさにそんな生物の一つでした。

彼らは空を飛ぶ羽毛恐竜の仲間でしたが、現代の鳥のように2枚の翼でなく、4枚の翼を持っていたのです。

さて、このイカしたミクロラプトルはどんな暮らしを送っていたのでしょうか?

Microraptor Was A Four-Winged Dinosaur That Probably Should’ve Stopped At Two https://www.iflscience.com/microraptor-was-a-four-winged-dinosaur-that-probably-shouldve-stopped-at-two-70317 Look! Up in the Sky! https://dornsife.usc.edu/news/stories/look-up-in-the-sky/
Generalist diet of Microraptor zhaoianus included mammals https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/02724634.2022.2144337 Additional specimen of Microraptor provides unique evidence of dinosaurs preying on birds(2011) https://www.pnas.org/doi/full/10.1073/pnas.1117727108

食べられるものは何でも食べていた

ミクロラプトル(Microraptor)は白亜紀前期にあたる約1億2500万年前の中国に生息していました。

彼らの学名とは、ラテン語で「とても小さい泥棒」を意味します。

小型の羽毛恐竜で体長はだいたい60〜80センチ、大型のカラスより少し大きいくらいです。

グループとしては肉食の獣脚類であり、ヴェロキラプトルやデイノニクスを擁するドロマエオサウルス科に属していました。

現代の鳥と同じく空を飛ぶことができましたが、最も異なる点は前肢だけでなく後肢にも発達した飛行用の羽毛を持っていたことです。

この特徴から”4枚の翼を持つ恐竜(Four-winged dinosaur)”と呼ばれています。

ミクロラプトルの復元イメージ
ミクロラプトルの復元イメージ / Credit: Jingmai O’Connor et al., PNAS(2011)

彼らは木々の生い茂る森林の中で暮らし、樹上をメインに生活していました。

ミクロラプトルは昆虫や小鳥、魚、トカゲ、ヘビなど、食べれるものなら何でも食べていたことが分かっています。

さらには英ロンドン大学クイーン・メアリー校の研究(Journal of Vertebrate Paleontology, 2022)により、化石標本の胸部からネズミのような哺乳類の足が見つかったことも判明しました。

このミクロラプトルはどうやらこれが最後の晩餐となっていたようです。

恐竜が哺乳類を食べていた直接的な証拠としては、この化石が初めてだと言われています。

このニュースの詳細は、こちらをご参照ください。

「哺乳類」を食べた恐竜の化石を初めて発見!

ミクロラプトルは雑食のハンターであり、地上でも水辺でも空中でも、食べられそうな獲物を見つければ手当たり次第に捕食していたと考えられます。

では、ミクロラプトルはその最大の特徴である4枚の翼でどのように飛行していたのでしょうか?

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