宇宙で1000日間を過ごした最初の人類となる
コノネンコ氏(59)は、ロシアの宇宙開発を担う国営企業・ロスコスモスの宇宙飛行士です。
大学卒業後、ロスコスモスのシステムエンジニアとしてキャリアを開始し、1996年3月に宇宙飛行士の候補に選ばれます。
それから1998年10月に国際宇宙ステーション(ISS)の滞在員としての訓練をスタートし、2008年4月、ついに地球を離れてISSでの任務につきました。
最初のミッションは同年10月24日まで続き、199日間を宇宙空間で過ごしています。
コノネンコ氏は現在、2023年9月に着任した5回目のISS勤務に入っており、2024年9月まで滞在する予定です。
しかし、この5回目のミッションを終える前に宇宙滞在の最長記録を破る瞬間はやってきました。
これ以前の世界記録は、同じロスコスモスの宇宙飛行士であるゲンナジー・パダルカ(Gennady Padalka)氏が打ち立てた累計878日11時間29分48秒です。
パダルカ氏は1998年から2015年までに5回のISSミッションを行っています。
コノネンコ氏は彼の記録を今月2月4日の時点で見事に塗り替えました。
また、このまま行けば6月5日には人類未到の1000日越えを達成し、予定通りに9月まで滞在できれば1110日まで記録を伸ばす見込みです。
一方で、コノネンコ氏はロシアの通信社TASSの取材に対し、「私は自分の好きなことをするために宇宙に行っているのであって、決して記録を作るためではありません」と回答。
その上で「私は自らのすべての功績に誇りを持っていますが、また人類の宇宙滞在の総期間の記録がロシアの飛行士たちによって保持されていることをより誇りに思っている」と続けました。
しかし地球の重力下で育った人間にとって、宇宙空間は体への負担が大きな場所です。
コノネンコ氏は大丈夫なのでしょうか?